職場モラハラの判断基準は?言葉・態度はどこまで許せる?

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職場で「なんだか嫌な気持ちになる」「あの人の言い方がきつい」と感じることはありませんか?
それが続くようなら、「モラハラ(モラルハラスメント)」の可能性があります。
モラハラとは、言葉や態度で相手の心を傷つける行為のことです。

しかし、どこからがモラハラになるのか判断ができないことってありますよね?

結論を先にいうと、あなたがモラハラと思えばモラハラです。

ただ、職場においては理不尽な環境が多いので全部をモラハラ扱いしていては仕事にならないですよね?

そこで判断基準が必要になってきます。


ここでは、どんな言葉や行動がモラハラになるのか、私の経験も交えて判断の目安をまとめます。

この記事でわかる事
  1. 職場のモラハラとは?
  2. モラハラの言葉・態度とは?
  3. 無意識モラハラの特徴
  4. モラハラと感じたら対処法は?
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職場のモラハラとは?

そもそもモラハラとは、「言葉」や「態度」で人をおとしめたり、精神的に追い詰めたりすることです。
暴力ではないけれど、人格を否定されたような、心を傷つける行為が続くのが特徴です。

たとえば、次のような言葉や態度がモラハラにあたります。

  • 無視される
  • 嫌味を言われる
  • みんなの前でバカにされる
  • 理不尽に責められる

現代において、あからさまに無視をする人ってなかなかいないと思うのですが、嫌味を言われたり、みんなの前でバカにされるなどの経験は一度はあると思います。

あなたの職場にもモラハラ職員はいませんか?

実は、私の職場には高確率でモラハラに値する人がいるんですよね。

「職場のモラハラ」は、やっている本人が“軽い注意”や“指導のつもり”で言っているので、モラハラをしている本人やモラハラ行動を目の当りにしている職場の人たち、何ならモラハラを受けているあなたでさえも、【モラハラ】だと思わずに日常を過ごしていることが多いかもしれません。

ただ、そんな状況が続けば、あなたもモラハラではないかと感じ始めるはず。

受けた側には、強いストレスや恐怖を感じますが、モラハラ側はそれを指導だと思っているんですから人間として終わっているなと感じます。

ただ、冒頭でもお話したようになんでもかんでもモラハラになるわけではないです。

モラハラは、あくまでもその人の人格を否定するような言い回しをして結果的に相手に痛手をおわせるようにしむけることです。

結果として傷づけてしまう表現をしてしまったとしても、しっかりと相手をフォローしてあげることができるなら業務範囲での叱責と判断してください。

下で具体的に、どんなことがモラハラに値するのかをまとめていきます。

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モラハラの言葉・態度の判断基準!

モラハラをする人は自分より立場の弱い人に向けてしてしまいやすいのが特徴です。

上司にモラハラしているのを見たことないですよね?

モラハラは相手を選んでその人をターゲットにしているのです。

また、先ほどもお話ししたように、モラハラ加害者はモラハラをしていると思っていないのも特徴です。

言葉のモラハラ

  • 「そんなこともできないの?」
  • 「この仕事向いてないんじゃない?」
  • 「私はすぐ理解できたけど」
  • 「これで2回目ですね。」
  • 「前にも同じこと言いましたよ?」
  • 「初めてやりました?」

「そんなこともできないの?」

会議の準備でコピーをとる仕事を任されたとき、
紙の向きを間違えて印刷してしまいました。
その様子を見た先輩が、ため息をつきながら笑い気味に言います。

「え、そんなこともできないの?」

まわりの同僚がいる中で言われると、
ただのミスなのに自分が無能だと言われた気持ちになります。
相手は軽い気持ちで言っているつもりでも、受け取る側は「存在そのものを否定された」と感じやすい言葉です。

このように、「何かができなかった=人としてダメ」というように聞こえる発言はモラハラです。

「この仕事向いてないんじゃない?」


新しい仕事を覚えている途中で、報告書の書き方を間違えた時。
上司が書類を机に置きながら、冷たい声でこう言いました。

「この仕事、向いてないんじゃない?」

「やり方を直そう」ではなく、「あなたには無理」と言われたように感じ、心が一気に沈みます。

この言葉は、本人の努力や成長を無視して、能力そのものを否定する発言です。


たった一度の失敗で言われることも多く、職場に「もう頑張る意味がない」と感じさせてしまいます。

「私はすぐ理解できたけど」

同じ説明を受けた別の職員がすぐ作業を終えたあと、
少し時間がかかっている人に向かって言うひとこと。

「私はすぐ理解できたけど、〇〇さんは難しかったんですか?」

この言葉は、一見ただの比較のようでも、実際には自分の方が優れていると見せつける態度になります。


言われた側は「私はダメなんだ」と思い込み、自信をなくしてしまいます。

本人に悪気がなくても、相手のプライドを傷つける言葉はモラハラになります。

「これで2回目ですね(失敗の回数)」

ミスをしたときに、上司が淡々と記録するように言う場合があります。

「これで2回目ですね」

一見、ただの確認のように聞こえますが、表情や口調によっては責める意味が強くなることがあります。

特に周囲に人がいる前で言われると、「また失敗した人」として見られるようで恥ずかしく、萎縮してしまいます。

注意や確認は必要ですが、冷たく数を数えるように言われると「評価ではなく非難」になります。

「前にも同じこと言いましたよ?」

忙しい時間帯に質問をしたとき、少しきつい口調で返されるひとこと。

「前にも同じこと言いましたよ?」

この言葉は、質問したこと自体を否定されたように感じる発言です。


「覚えていない自分が悪い」と思わせ、次から質問しにくくなります。

結果として、仕事のミスが増えたり、報告・相談がしにくくなる職場になります。

同じ内容を伝えるとしても、「もう一度説明しますね」と言い方を変えれば、モラハラにはなりません。

「初めてやりました?」(今までやってた仕事)

資料の整理をしているとき、少し配置を間違えただけで、先輩があきれたように笑いながら言います。

「初めてやりました? これ、いつもやってる仕事ですよね?」

皮肉のように聞こえるこの言葉は、相手をバカにする意図を含んでいることが多いです。


まわりに人がいれば、さらに屈辱的に感じます。

本来は「確認」をすればいい場面なのに、あえて相手のプライドを傷つけるような言い方をする。


こうした態度の積み重ねが、職場の雰囲気を悪くします。

これらの言葉は、どれも一度だけなら注意のつもりかもしれません。


でも、毎日のように続くと、受ける側の心を削り、職場全体の空気を重くしていきます。

  • 相手を見下すような言い方
  • 人前で恥をかかせる態度
  • 「指導」を理由にした人格否定

これらが重なると、もう「指導」ではなくモラハラです。

相手をバカにしたり、人と比べてけなしたりする言葉は、すべてモラハラになります。

態度のモラハラ

  • 書類を強く机に置くなど、威圧的な態度をとる
  • ミスを大げさに責める
  • わざと必要な情報を教えない
  • 同じミスを何度も持ち出して責め続ける
  • 周りの人と一緒になって悪口を言う
  • 混乱させる言い方を

「無視する」

朝のあいさつをしても、相手は目も合わせず無言。
報告しても、返事はなし。


他の人と話すときは普通なのに、自分にだけ無反応。

周囲には「忙しいだけ」に見えても、本人からすると存在を否定されているような感覚になります。

「あれ? 私、何かしたのかな?」
「話しかけても無駄なんだ…」

このように、相手を意図的に無視するのは、心理的な圧力をかける典型的なモラハラ行為です。


言葉を使わない“沈黙の攻撃”とも言われています。

「書類を強く机に置くなど、威圧的な態度をとる」

報告書を提出した瞬間、上司が眉をひそめ、何も言わずに書類を「バンッ」と机にたたきつけるように置く。

空気が一気にピリッと張りつめ、
まわりの人も息をひそめる。

直接の暴言がなくても、態度で「怒っている」「お前が悪い」と伝えるこの行為は、相手に恐怖や緊張を与えるモラハラです。

相手がびくびくしながら働くようになると、職場全体が静かで暗い雰囲気になってしまいます。

「ミスを大げさに責める」

小さな入力ミスや提出の遅れに対して、まるで大事件のように叱られることがあります。

「こんな初歩的なこともできないのか!」
「信じられない!」

その場にいる他の人まで巻き込み、声を荒げて責め立てることで、相手を恥ずかしい思いにさせるのが目的になってしまうこともあります。

失敗の内容よりも、「怒られたショック」で何も考えられなくなる 、それがモラハラの特徴です。

「わざと必要な情報を教えない」

業務に必要な情報や手順を、特定の人にだけ伝えないケースもあります。

「あ、それもう決まってましたよ」
「え、知らなかったんですか?みんな知ってましたよ?」

情報がなければミスをしやすくなり、そのミスを理由にまた責められるという悪循環に陥ります。

これは、相手を失敗させるために仕組まれた嫌がらせです。


「伝え忘れた」ではなく、「わざと伝えない」時点で立派なモラハラです。

「同じミスを何度も持ち出して責め続ける」

過去の失敗を何か月も経ってから引き合いに出し、
ことあるごとに言われるケースです。

「前にもやりましたよね?」
「あのときも同じこと言われたのに」

本人はすでに反省して改善しているのに、いつまでも「できない人」「失敗した人」として扱われる。

これは、過去の出来事を使って支配し続けるモラハラです。


人は完璧ではありません。


何度も責められると、「どうせまた怒られる」と思い、意欲を失ってしまいます。

「周りの人と一緒になって悪口を言う」

本人のいないところで、数人が集まって話す。
「〇〇さんまたミスしてたよ」

笑いながら話すその輪の中に、他の同僚も混ざることで、孤立させる空気が作られます。

誰も直接攻撃していないようでいて、周囲の沈黙もまたモラハラを強くします。

悪口は、言われた本人が知らなくても、職場全体に冷たい空気を広げる行為です。

「混乱させる言い方をする」

「これ、あとでやっておいて」
「“あとで”っていつですか?」
「そんなの、自分で判断してよ(馬鹿にする笑い」

このように、指示があいまいであったり、わざとわかりにくく伝える人がいます。

あとから「言った」「聞いてない」で責めるために、あえて混乱させるような言い方をするのです。

相手は「何が正しいのかわからない」と不安になり、失敗を恐れて萎縮してしまいます。

これらはすべて、「指導」や「注意」とは違い、相手の心を支配・否定する行為です。

どんなに立場が上でも、相手の尊厳を傷つける言葉や態度をとった時点で、それはモラハラになります。


モラハラは、言葉だけでなく、態度・雰囲気・沈黙によっても人を傷つける行為です。

相手に「怖い」「居づらい」と感じさせる行動はモラハラになってしまうのです。

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職場で「モラハラにならない」セーフポイント

誰しも少なからず受けているモラハラですが、モラハラ認定するかしないかの判断は人それぞれ!

私が思っているモラハラにならないためのポイントは次の通りです。


ようは、相手を「直す」ではなく「支える」意識を持っているかどうかということです。

セーフポイント
① 事実を伝える感情ではなく事実ベースで話す
② 行動を指摘人格は否定しない
③ 人前で叱らない場所を選ぶ
④ 感情をコントロール落ち着いて話す
⑤ 改善を一緒に考える支援の姿勢を見せる
⑥ 感謝を伝えるポジティブな言葉で締める
⑦ 言い方を変える詰問ではなく質問に
⑧ 平等に接する差をつけない

✖「どうしていつもできないの?」
〇「今回の報告書で、この数字が前回と違っていました。」

✖「あなたは本当にダメね。」
〇「この手順の確認が抜けていたようです。次は一緒に見直しましょう。」

人前で叱られると、内容よりも「恥ずかしい」「怖い」という感情が残ります。

つまり、「注意や指導の目的」をこえて、相手の気持ちを傷つけたり、怖がらせたりしている時点でモラハラになります。

「叱る」と「傷つける」は違います。

相手が次も頑張ろうと思えるなら、それは“指導”。
相手がもう話したくないと思うなら、それは“モラハラ”です。

しかし、「モラハラをする人」は、悪意を持ってやっている人ばかりではありません。
多くは、自分の言動が人を傷つけていることに気づいていない「無意識のモラハラタイプ」です。


そうした“無意識にモラハラをしてしまう人の特徴”を、わかりやすく説明します。

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無意識にモラハラをしてしまう人の特徴

タイプ特徴
正論タイプ「正しいことを言ってるだけ」と思っている
苦労自慢タイプ「自分の時代はもっと厳しかった」と押しつける
完璧主義タイプミスを許せず、強く責めてしまう
自信がないタイプ人を下に見ることで自分を守る
感情的タイプイライラを態度や言葉でぶつけてしまう

「正しいことを言ってる」と思い込んでいる人

こういう人は、自分の言葉を「正論」だと思っています。
たとえば、「ちゃんとやらないのが悪い」「社会人なら当然でしょ」など。

確かに言っている内容は正しいこともありますが、
相手の気持ちを考えず、言い方が攻撃的になるのが問題です。

よくある言葉

  • 「普通はこうするでしょ?」
  • 「そんなの常識でしょ」
  • 「なんでこんな簡単なこともできないの?」


正論でも、人を追い詰める言い方になった時点でモラハラになります。

「自分が一番苦労してきた」と思っている人

「昔はもっと厳しかった」「私の頃は誰も助けてくれなかった」といった思いを持つ人です。


その経験から、自分がされたように他人にも厳しくしてしまうことがあります。

よくある言葉

  • 「私の若い頃なんてもっと大変だった」
  • 「甘えすぎよ」
  • 「そんなことで泣くなんて社会人失格」


過去の苦労を基準にして他人を責めるのは、「指導」ではなく「押しつけ」になります。

「弱みを見せられない完璧主義タイプ」

完璧主義の人は、自分にも他人にも厳しい傾向があります。
「ちゃんとやらないと気がすまない」ために、小さなミスにも強く反応して相手を責めることがあります。

よくある言葉

  • 「ミスされると迷惑なんだけど」
  • 「私は完璧にやってるのに」
  • 「何度言ったら分かるの?」


完璧主義は悪いことではありませんが、相手の成長のペースや気持ちを無視する言動はモラハラになります。

「自分に自信がない人」

意外かもしれませんが、自信のなさを隠すために強い態度を取る人も多いです。


人を下に見ることで、心のバランスを保とうとするタイプです。

よくある言葉

  • 「あの人、仕事できないから」
  • 「私がいないと回らない」
  • 「あの子に任せたら失敗するでしょ」


自分の立場を守りたい気持ちから出る「見下し」や「マウント」は、受けた側にとって強いストレスになります。

「感情のコントロールが苦手な人」

イライラするとすぐに態度や言葉に出てしまう人です。


自分では「ちょっと怒っただけ」「つい口が滑った」と思っていても、相手には怒鳴られた・怖かったという印象を残します。

よくある言葉・態度

  • 大きなため息をつく
  • 物を乱暴に置く
  • 机を叩いて相手を呼ぶ
  • 「は?なにそれ?」と冷たい言い方をする


感情をぶつけるのは、「指導」ではなく「攻撃」です。
一時のイライラで人を傷つけてしまうこともモラハラになります。

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モラハラと感じたら対処法は?

モラハラを受けていると、「自分が悪いのかな」「気にしすぎかも」と思ってしまう人が多いです。


でも、あなたが悪いわけではありません。

モラハラは、相手の「言葉」や「態度」によって心を傷つける行為です。


どんな理由があっても、相手を怖がらせたり、追い詰めたりすることは許されません。

モラハラは、言った・言わないのトラブルになりやすいです。


だからこそ、証拠を残すことがとても大事です。

普段からどんな小さなこともメモをとる習慣をつけるようにしてください。

  • 日付と時間
  • 誰からどんな言葉・態度をされたか
  • どこで起きたか(場所)
  • そのときの自分の気持ち(例:「怖かった」「悔しかった」)

モラハラをする人は、人を支配したい・優位に立ちたい気持ちが強いことがあります。


そのため、正面から言い返すと、さらに攻撃が強くなることもあります。

絶対に、相手と同じ土俵に立たないことです。

無理に反論せず、その場を離れる」ことが大事!!

「はい」「わかりました」とだけ返して、さっさと会話を終わらせてください。

さらに、何をしても改善されない場合、職場を変えることも立派な選択です。


逃げることは負けではありません。


自分の心と健康を守るための「勇気ある行動」です。

また、心の中で見下すのも私はありだと思っています。

言葉に出して反論すると、相手の思うつぼなんです。

なので、相手のことを心の中で「可哀そうな人」「自分も完璧じゃないくせに」「醜い顔だ」「人間が初めてかな?」と、ののしってやりましょう!

まとめ

モラハラは、誰にでも起こりうる「心の暴力」です。

  • 相手を否定する言葉や態度
  • 何度も続く嫌がらせ
  • 相手が怖い・つらいと感じる状況

これらがあるなら、それはもうモラハラです。

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