今回は私が切迫早産で1ヶ月に払った入院費用をまとめてご紹介していこうと思います。
切迫早産で入院になっても、保険適用になるから安心!!というわけではありません。
それでもかなりの高額になると思っていいです。
理由は、切迫早産で入院になるとそう簡単に退院できないからです。
短くでも数週間~1ヵ月以上に入院になる可能性も!
限度額適用申請をしても、高額になりやすいのが長期入院なので、何にいくらかかるのかを把握しておくことが大事です。
このご時世はできるだけ入院費用を安く済ませたいので入院時に注意するポイント・コツもご紹介していきます。
※私が入院した時期は2018年です。物価の高騰で現在の価格とは違いますが参考程度にはなるはずです。
切迫早産の入院費用で1ヵ月に支払った額!
2018年に、切迫早産からの帝王切開で、最終的に27日間入院していました。
費用はズバリ実費で【280,000円】(※端数は切り捨ててます。)
私の場合は、退院しないでそのまま帝王切開で出産したので、そのうち6日間は出産後の入院です。
なので、切迫早産で入院したのは21日間と言うことになります。
この金額は退院した日に、まとめて支払った金額で、当然国からの助成金420,000円(2018年当時)を差し引いた額。
令和5年4月1日以降の出産からは、産科医療補償制度に加入の医療機関等で妊娠週数22週以降に出産した場合にもらえるお金は1児につき50万円に増えました。
切迫早産だから、治療には保険が適用されるし、もちろん申請すれば『限度額適用認定証』も使えます。
それで、入院費用でかかってくる内訳をまとめると、ざっくり下記のとおりが入院でかかってくる費用です。
- 食事代(一部保険適用)
- 部屋代の差額(自腹)
- 点滴代(保険適用)
- 診察代(保険適用)
- その他雑費(自腹)
主にかかってくる金額が大きい費用は、食事代です。
食事は毎日3回分、1食460円(※2023年11月現在)かかりますが、絶対に避けられない費用なので仕方ないですね。
1日3食で1,380円
1ヶ月93食で42,780円
病院食は栄養を考えて作られていると言っても、1食460円ってなかなか高いですよね!
雑費についても、自分の飲み物だったり、洗濯も自分でする場合もあるので、お金がかかってきます。
では、切迫早産の入院で費用を抑えるにはどうしたらよいかというと、少ないですが少し節約する方法があります。
切迫早産の入院費用を節約できるもの!
部屋代
切迫早産で入院するのだからベット代はもちろん保険適用です。
でもそれは、『大部屋に入院した場合のみ』です。
部屋は、2人部屋や個室などの空きがあれば利用することは可能です。
でも、それぞれ料金が別でかかってくるので、利用すれば高額になります。
大部屋となれば、気を使うし夜中ゆっくり眠れないということが多いですが、入院費用を抑えたいなら保険適用内の部屋を選んでくださいね。
私は、大部屋ではなく数日間を個室で過ごしたため、最終的に入院費用が大きくなってしまったんです。
部屋の備品
部屋に備え付けてある、テレビや冷蔵庫を使用する場合はお金が発生します。
毎日数時間のテレビでも、積もり積もれば費用は大きくなります。
また、冷蔵庫の冷やさないといけないものは持ち込まず、常温でも大丈夫なものや、すぐに食べきれるものを用意しておくといいです。
冷蔵庫なんて24時間つけっぱなしなので、もったいないですね。
洗濯代
入院が長くなると、洗濯が必要になることがあります。
切迫早産で入院しているので、できれば自分で洗濯はしないでほしい気持ちもありますね。
誰か、お見舞いのついでにやってもらえたり、着替えを持ってきてくれる人がいるといいなと思います。
切迫早産で1ヵ月の入院費用「限度額適用認定証」の注意点!
切迫早産で入院すると、真っ先に頼るのが、「限度額適用認定証」の事ですね。
でも、限度額適用認定証にはメリット・デメリットもあります。
せっかく利用するなら損をしたくないので、ここでしっかり解説していきます。
費用が倍になる『月またぎ』
限度額申請をしておくと、入院で高額になりがちな医療費を『上限額を超えた場合』には、その超えた額を健康保険で支給しますよ!
というありがたい制度ですよね。
でも、ここでやっかいなのは、限度額適用認定証は1ヶ月に1回しか使えず、適応されるのが、毎月1日~月末までの保険診療が対象ということです。
つまり、切迫早産で入院するなら入院期間がふた月にまたがないようにしなくてはいけないということです。
月をまたいでしまえばさらに自己負担が増えるのでご注意を。
ただ、同じ世帯で同じ健康保険に加入している人が、その自己負担額を合算して高額療養費の申請ができる、「世帯合算」することもできるんです。
世帯合算は限度額適用認定証が使えない
同じ月にそれぞれ21,000円以上の医療費を払っている場合は、その自己負担額を合算して高額療養費の申請ができる、「世帯合算」はとってもありがたい制度ですね。
たとえば、こんなケースにつかえます。
- 旦那:28,000円
- 妻:30,000円
- 子供:25,000円
切迫早産で月マタギの入院になってしまう可能性がある場合は、世帯の誰かが病院にかかっていないか確認してみてください。
もしかしたら同じ月に歯医者で治療している人もいるかもしれませんよね。
ただ、限度額適用認定証は当事者しか利用できないので、「高額療養費の申請」ということになると思います。
一度は医療費で支払ったあとに申請してお金を返してもらうことになるのですが、申請には領収書などが必要になるので捨てずに保管しておいてくださいね。
- 同じ世帯で同じ健康保険に加入している人が、同じ月にそれぞれ21,000円以上の医療費を払っている
- 各医療機関から領収書や診療明細書をもらっておく
- 健康保険の窓口に「高額療養費の申請書」を提出
- 申請書には、世帯の医療費の総額や自己負担限度額などを記入
- 申請書に添付する書類として、領収書や診療明細書、世帯主の印鑑証明書などが必要
- 申請書と添付書類を健康保険の窓口に提出
- 健康保険から高額療養費の支給決定通知書が届く
入院・外来それぞれの場合も合算できる
同一の方が同一の医療施設で入院および外来治療それぞれに21,000円以上の負担を負担した場合、これらの負担を合算して、高額療養費の請求が可能です。
具体的には、入院および外来の自己負担の総額が所定の限度額を超えた場合、その超過分が払い戻しの対象となります。
例えば、AさんがB病院で入院および外来治療を受けたとします。
Aさんの所得区分は区分ウで、自己負担限度額は80,100円です。
そして、B病院で支払った医療費は以下の通り。
入院:自己負担額90,000円
外来:自己負担額30,000円
入院の時に「限度額適用認定証」を使って8万程度の自己負担をして、高額療養費の申請をすれば、3万円もどってくるというわけです。
「限度額適用認定証」の申請場所はご自分が加入している健康保険です。
お電話で問い合わせたらきちんと対応してくれると思います。
入院が決まったと同時に申請しておけば入院中に「限度額適用認定証」が送られてくるので、そちらを病院の窓口に提出すると1ヶ月の支払いが自己負担限度額までとなります。
▼「限度額適用認定証」で利用できる「自己負担限度額」は以下の通りです▼
区分ア (標準報酬月額83万円以上の方) (報酬月額81万円以上の方) | 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% |
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区分イ (標準報酬月額53万~79万円の方) (報酬月額51万5千円以上~81万円未満の方) | 167,400円 +(総医療費-558,000円)×1% |
区分ウ (標準報酬月額28万~50万円の方) (報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方) | 80,100円 +(総医療費-267,000円)×1% |
区分エ (標準報酬月額26万円以下の方) (報酬月額27万円未満の方) | 57,600円 |
区分オ(低所得者) (被保険者が市区町村民税の非課税者等) | 35,400円 |
我が家は一般的な所得の会社員の家庭なので”区分ウ”でした。
我が家は、本当に、本当に、ありがたい事に、月初めの1日に入院だったんです。
それで、1ヶ月分の負担のみですみました。
しかも帝王切開ということもあって、出産費用も保険適用内でした。
それでも、新生児の費用などは保険適用外なので、かかるものはちゃんとかかりました。
帝王切開の費用も含んでいますが、合計で1,136,680円と、とてもじゃないけど払えない高額でしたが、「限度額適用認定証」を利用したおかげで、なんだかんだ『88,797円の自己負担』で済んだというわけなんです。
できれば1日から月末までの間に退院したいと思いますがこればっかりは…ですよね。
- いざというとき頼りになる「高額療養費制度」を利用しよう
- 「限度額適用認定証」は加入している健康保険会社に申請依頼する
- 入院中の食事やベット差額分は適用外(病衣も)
- 「限度額適用認定証」は1ヶ月に1度しか使えない
- 「限度額適用認定証」の利用期間は1日~月末まで
切迫早産の入院費用が戻るお金も解説!
生命保険に加入
切迫早産で入院になったら個人で加入している医療保険会社にも連絡するのを忘れないようにしてくださいね。
切迫早産は妊娠中のトラブルとして医学的な処置が必要になります。
つまり、病気として扱われるので入院はもちろん、帝王切開などの手術も給付の対象になるんですよ。
契約内容にもよりますが、一般的には入院特約がついているはずですので、申請すれば入院給付金がもらえます。
これは長期で入院になりがちな切迫早産では嬉しい収入ですよね。
ご自分の加入している保険会社に確認して、1日あたりにどれぐらいの入院給付金がおりるのか、また、何日目からおりるのかを確認してみて下さい。
私も医療保険に加入していたおかげでとっても助かりました。
切迫早産の入院費用1ヵ月で注意するポイント!まとめ
切迫早産はママにも赤ちゃんも危険な状態です。
入院と診断されそのまま長期入院になる事も多く、入院になると1ヶ月や2ヶ月以上の長期になる場合も。
お金の不安で無理して退院したり、精神的な悩みを抱えて入院するなんて体に良くないので、使える制度をうまく利用してください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。